2006年の問題です。
問題26 摂食、嚥下に関して適切なものはどれか。
3つ選べ。
1. 加齢に伴う口腔の変化としては、口腔粘膜の萎縮、歯槽骨
の吸収、咀嚼筋の筋力低下などがある。
2. 高齢者の場合、味覚の低下の原因としては、薬剤の副作用、
口腔乾燥、口腔真菌症などが多い。
3. 舌に痛みなどがある場合、口腔清掃を行ってはならない。
4. 食物が摂取され、体外に排出される過程は、食欲から始ま
り、摂食、咀嚼、嚥下、消化・吸収、排泄の順序である。
5. 歯の噛み合わせは、咀嚼、嚥下機能に影響するが、全身の
能力、姿勢の制御には影響しない。
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正解:1・2・4
選択肢の1から見ていきましょう。
「歯槽骨」を『ウィキペディア(Wikipedia)』で見ます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%AF%E6%A7%BD%E9%AA%A8
『歯槽骨(しそうこつ)とは、顎骨の骨体部と歯牙を結ぶ骨で
歯槽突起とも言う。
歯槽骨は、固有歯槽骨と支持歯槽骨とに分けられる。
人体の場合、解剖学的に独立した骨体ではない。
歯槽骨の「歯槽」とは、歯を入れ置く槽という意味を持つ。
固有歯槽骨(「歯槽の内壁」というと固有歯槽骨を一般的に指
す)
層板骨:線維骨のすぐ外側を歯根膜腔とはほぼ平行に縦走する
層板状の骨。
線維骨(束状骨):シャーピー線維が骨内に埋め込まれている
骨。
支持歯槽骨は、内板と外板を形成する皮質板(皮質骨)と固有
歯槽骨や皮質板との間を埋める海綿骨に分けられる。
皮質板は上顎骨より下顎骨の方が圧倒的に厚く、下顎臼歯部の
頬側で最も厚い。
また、歯根と歯根の間にある歯槽骨を歯槽中隔といい、歯間中
隔(槽間中隔)と根間中隔には脈管や神経の通る栄養管がある。』
選択肢でいう「吸収」という概念もググってみます。
ish のブログです。
http://ish.parfe.jp/mt/archives/000157.html
『もっと恐ろしいのは、「歯槽骨吸収」です。
歯槽骨というのは、歯茎の下にある骨のことで、歯が生えている顎の骨だと思
ったら良いでしょう。
骨というは固くて不動のものに見えますが、ちゃんと代謝が働
いていて、大腿骨でも二年もあれば細胞が入れ代わっていると
言います。
骨そしょう症などに見る通り、骨も変わっていくものなのです。
歯が抜けてしまったりすると、刺激のなくなった歯槽骨は、ど
んどん後退して溶けるように小さくなっていってしまいます。
これが「歯槽骨吸収」です。
抜けて一年も放置すると、とりかえしもつかないほど吸収され
てしまっていることがあるそうです。』
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●編集後記●
各都道府県で今年の試験の詳細が発表になっています。
ちなみに東京都のサイトです。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kaigo/shiken/gaiyou190529.html#bessi
バックナンバーです。
訪問して感想をお聞かせください。
http://kaigoshien2007.blogspot.com/
それでは、また会える日まで!!
See You!!