2006年の問題です。
問題34 高齢者の終末期に関する行為について適切なものは
どれか。
3つ選べ。
1. 死の看取りについては、患者が死に向かっていることを家
族に正しく理解してもらうことが重要である。
2. 末期がん患者の疼痛緩和は、身体的な側面にのみ焦点を当
てる。
3. ホスピスケアにおいては、患者が死亡した後の遺族を対象
としたケアも含まれる。
4. 死亡診断は、医師(歯科医師を含む。)にのみ許される行為
であるが、医師の許可又は依頼があった場合に限り、担当看護
師も行うことが可能である。
5. 医師は、継続治療している患者で24時間以内に診察を行
った場合に限って、死亡確認することなく死亡診断書を交付す
ることができる。
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正解:1・3・5
この選択肢は感心しません。
「死亡確認することなく死亡診断書を交付する」という言葉に
違和感があります。
これは、医師法第20条の例外規定です。あくまでも例外規定
なので、本来は、医師は患者を訪問し、診察し死亡診断をする
という理解が正しいように思います。
この選択肢は、医師に対する不信を招くような文章です。
選択肢5です。
四訂 介護支援専門員基本テキストの第3巻の323ページに
こんな記述があります。
『・・・、同法には「但し、診察中の患者が受診後24時間以
内に死亡した場合に交付する死亡診断書については、この限り
ではない」と例外規定が記されています。』
『法は死亡診断を医師(歯科医師を含む)にしかできない医療
行為と定めており、・・・(略)』
とはいえ、選択肢5は「正しい」です。
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●編集後記●
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