2006年の問題です。
問題28 高齢者の症状や検査について適切なものはどれか。
2つ選べ。
1. 体重は、栄養状態が不良な場合であっても、浮腫性疾患(心
不全、ネフローゼ、肝硬変)では増加することがある。
2. 血清アルブミン値は、高齢者の栄養評価の指標の1つであ
り、加齢に伴って低下することはない。
3. 高齢者では、たとえ血清クレアチニン値が正常でも、糸球
体ろ過率(クレアチニンクリアランス)が低下していることがあ
り、薬剤の副作用には注意が必要である。
4. 不整脈を詳しく調べるために24時間心電図(ホルター心
電図)が測定されるが、心身の負担になるため、高齢者ではほと
んど利用されない。
5. 骨密度は、成人後は加齢とともに低下するが、特に男性に
おいてその低下が著しい。
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正解:1・3
選択肢の2を見ていきましょう。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』で血清アルブ
ミンを調べてみましょう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%96%E3%83%9F%E3%83%B3
『血清アルブミン
アルブミンの三次構造血清中に多く存在するタンパク質の一つ。
分子量約66,000。
血清中には多くのタンパク質が存在するが、血清アルブミンは
その約50~65%を占める。』
こんな文章もあります。
『アルブミン濃度が低下している場合は、肝疾患や栄養失調が
疑われる。』
ですから、この選択肢の前半部分は「正しい」です。
後半の「加齢に伴って低下することはない」は「誤り」です。
この選択肢は「誤り」です。
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●編集後記●
コムスン関係のニュースが今日もひっきりなしです。
コムスンの夜間訪問介護サービスの利用者で介護の継続を希望
する人の受け入れ先の具体的な相手先が名乗りをあげたようで
す。
コムスンを巡っては、国と東京都との間で辛辣なやりとりがあ
ったようですね。
バックナンバーです。
訪問して感想をお聞かせください。
http://kaigoshien2007.blogspot.com/
それでは、また会える日まで!!
See You!!