2006年の問題です。
問題27 認知症について適切なものはどれか。
3つ選べ。
1. 認知症の原因として最も多いのは、ピック病である。
2. 長谷川式認知症スケールやMini-MentAl StAte ExAminAtion
(MMSE)の結果のみで認知症と診断してはいけない。
3. 認知症の人は、記憶力や判断力が低下しているので、現実
を知らせないほうが落ち着いて生活できる。
4. アルツハイマー病は、血管性認知症に比べ、神経症状が少
なく、感情の平板化がみられることが多い。
5. 認知症ケアの基本的考え方は、認知症をもつ人と共生する
という姿勢をもち、個別ケアを提供していくことである。
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正解:2・4・5
選択肢の2を見ていきましょう。
「長谷川式スケール」でググってみました。
http://www.akanekai.jp/hasemane.htm
『長谷川式スケール
認知症の評価スケールとして、医療福祉現場などで幅広く使用
されているのが改定長谷川式知能評価スケール(HDS-R)
です。
この長谷川式スケールは、被験者への口頭による質問により、
短期記憶や見当識(時・場所・時間の感覚など)、記名力など
を比較的容易に点数化し評価できるようになっています。
また、質問者の熟練度にさほど左右されることなく一定の結果
が得られ、評価に要する時間も20分前後と一般の心理検査に比
べ短いのも特徴です。
評価結果については、合計点数30点満点中20点以下が「痴
呆症疑い」と判定されます。
なお、あくまでも質問に対する答えを評価の基本としているた
め、意思疎通が困難な方には不向きで、その場合はNMスケール
が比較的有効です。』
この選択肢の正誤の判定は、認知症の知識を問うというよりも
文章の読解力を問う問題のように思えます。
この選択肢は「正しい」です。
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●編集後記●
6月~8月が「天下分け目の天王山」という方がおられました。
確かにそうです。
気合いを入れて行きましょう。
バックナンバーです。
訪問して感想をお聞かせください。
http://kaigoshien2007.blogspot.com/
それでは、また会える日まで!!
See You!!