2006年の問題です。
問題28 高齢者の症状や検査について適切なものはどれか。
2つ選べ。
1. 体重は、栄養状態が不良な場合であっても、浮腫性疾患(心
不全、ネフローゼ、肝硬変)では増加することがある。
2. 血清アルブミン値は、高齢者の栄養評価の指標の1つであ
り、加齢に伴って低下することはない。
3. 高齢者では、たとえ血清クレアチニン値が正常でも、糸球
体ろ過率(クレアチニンクリアランス)が低下していることがあ
り、薬剤の副作用には注意が必要である。
4. 不整脈を詳しく調べるために24時間心電図(ホルター心
電図)が測定されるが、心身の負担になるため、高齢者ではほと
んど利用されない。
5. 骨密度は、成人後は加齢とともに低下するが、特に男性に
おいてその低下が著しい。
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正解:1・3
選択肢の1を見ていきましょう。
全身性浮腫があれば体重は増えます。
まあ、腫れているわけなので、医学的な知識よりも想像力の問
題だと思います。
この選択肢では、ネフローゼを見ましょう。
メルクマニュアル家庭版です。
『ネフローゼ症候群は、尿中にタンパク質が大量に漏れ出てし
まうのを特徴とする糸球体の病気で、多くの場合、体液の蓄積
(浮腫)がみられ、血液中のアルブミン濃度が低下します。
ネフローゼ症候群は、ごく少量のタンパク質が尿中に漏れ出る
状態(微量アルブミン尿症)が徐々に進行して発症したり、あ
るいは突然発症する場合もあります。
ネフローゼ症候群は年齢にかかわりなく起こります。
小児では生後18カ月から4歳の間が最も多く、女児より男児に多
くみられます。
年齢が高くなると、男女の差はほとんどなくなります。』
以下は、
http://mmh.banyu.co.jp/mmhe2j/sec11/ch144/ch144c.html
を、ご覧ください。
この選択肢は、「正しい」です。
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●編集後記●
ここ数日間の話題は「コムスン」です。
私もコムスンの撤退により何件かのケアプランを引き継ぎまし
た。
今年いっぱい混乱が続くような予感がするんですが・・・・
利用者や現場の方の不安を思うといたたまれない気持ちになり
ます。
バックナンバーです。
訪問して感想をお聞かせください。
http://kaigoshien2007.blogspot.com/
それでは、また会える日まで!!
See You!!